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科目名環境化学概論
担当教員本間 善夫
Honma, Yoshio

コード25473001授業形態講義単位数2

学科科目区分sem.必修/
選択
国際地域
展開科目地域環境コース 環境・生活関連科目
4選択
子ども


健康栄養



履修上の留意事項


授業目標

 3.11東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故により地球規模での放射性物質による汚染が進み,生命系全体への影響が懸念されている。この問題についてはどのように向き合っていけばよいのであろうか。
 また,新潟は第二水俣病の現場であり,水俣病の問題は現在でも解決しておらず,被害者への影響や差別は,原発事故問題とも共通する部分がある。2010年には新潟県が「新潟水俣病教師用指導資料集」を作成し,小中学校での学習も進められることになったが,文部科学省が3.11以後,小中高での放射線教育に取り組み,学校現場ではどのように教えていくべきかも問題となっている。
 また2011年から全国の10万人の母親と赤ちゃんを対象とした「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」が開始され,有害化学物質による環境汚染の影響が本格的に解明されることになったのだが,福島県では放射線の影響についても追跡調査をすることになった。
 環境汚染,地球温暖化,エネルギー問題など多くの環境問題は,まず原因物質を構成している分子の見方やエネルギーの基礎について知ることが不可欠である。その上で,それらの分子が利用されるようになった背景なども学び,これからは化学物質とどのように関わっていくべきかについても考察する。
 有害化学物質については例えばEUがRoHSやREACHなど新しい化学物質規制を打ち出しており,それらは国内あるいは新潟県内の産業にも影響を及ぼしている。地域の視点と同時に開発途上国で進んでいる環境汚染の現状についても認識し,持続可能な社会の実現に向けての個々人の実践に結びつける。
 なお,本間担当科目は『生命|社会|環境|情報|アート』について体系的に学んでもらうためにすべて連関していることに留意する必要がある(例えば生命科学や環境問題がわからなければ現在の問題の多くは正しく理解できない)。各教科でツイッターを利用するので,まず「インターネット利用論」でそのスキルやルール,問題点を把握してもらいたい。
【重要】教職取得予定者には「教職総合演習」で自作コンテンツ公開をしてもらいますので,本間担当科目の内容『生命|社会|環境|情報|アート』に関する知識・スキルを自分で身につけておくか講義を受講しておく必要があります。

授業計画(授業スケジュールと内容)

 最新情報・事例も即座に利用するため,講義内容や順番が変更する可能性があるが,基本方針としては以下の順序で講義を進める。
[1]環境問題としての3.11
[2]放射線とは
[3]化学の基本:周期表を通して(放射性元素)
[4]物質の成り立ち 分子とは
[5]有機化合物の名前のつけ方 分子の見方
[6]有機概念図簡易計算機 水と油で分子を仕分け(カラーシールによるゲーム)
[7]有機概念図計算Excelシート
[8]水俣病 新潟水俣学試論
[9]水俣病の化学
[10]“環境ホルモン”問題を考える
[11]シックハウスと化学物質過敏症
[12]新しい人工化学物質の問題 身の回りの化学物質
[13]化学物質と社会 PRTR・RoHS・REACHなど
[14]すべての環境問題は関係し合っている
[15]次世代へ向けての環境学
※環境化学概論の最新情報(各回の講義内容へのリンク順次追加)
http://www.ecosci.jp/student/#env

成績評価方法

ソーシャルメディア発信内容および実際の環境活動

教材(テキスト)

Web資料を中心とし,必要に応じてプリント配布。
研究室・演習室の個人蔵書も適宜貸し出し。
高校時代の教科書・参考書(理科,社会,環境関連副教材など)。
※参考図書例
吉村忠与志・吉村嘉永・本間善夫・村林眞行,「物質循環の化学 ─地球的視点からの化学をめざして」,三共出版(2010)
本間善夫,「2時間即決 環境問題」,数研出版(1999)
本間善夫・川端潤,「パソコンで見る動く分子事典」,講談社ブルーバックス(2007)
甲田善生・佐藤四郎・本間善夫,「新版 有機概念図 基礎と応用」,三共出版(2008)

備考

継続的な情報収集・発信のために自宅でもインターネットにアクセスできる環境を確保しておくことが望ましい(PC,スマートフォン,タブレット端末,携帯電話)。